減価する貨幣とは?

最初に見てほしいビデオ

Posted on: 2009年 2月 3日

「減価する貨幣」と言っても、おそらく日本人の99%は何のことか分からないだろう。そういう方には、まずこちらの動画をご覧になっていただくことをお勧めする(2分53秒から18分31秒まで)。

テキスト版をご希望の方はこちら

われわれが日常使っている通貨には、価値の「尺度機能」、「交換機能」そして「貯蓄機能」の3つがある。

尺度機能というのは、商品にどれだけの価値があるのかを測る目安になる、というわけだ。たとえばお米が1キロ500円で、ジャガイモが1キロ250円の場合、お米1キロはジャガイモ2キロと同じ価値があるということができる。

交換機能というのは、この価値を利用して商品を交換する機能である。たとえば、先ほどの例で言うならばコメ農家がジャガイモを欲しいと思ってコメを持っていっても、ジャガイモ農家がコメではなく魚がほしいと言った場合には取引が成立しない。しかし、何とでも交換できる通貨という媒介手段を使うことで、このコメ農家はジャガイモを手に入れることができるようになる。

そして最後の貯蓄機能は、商品のかわりにお金を使って価値を保存するということである。たとえばリンゴの場合、1年前のリンゴは腐ってしまっていて誰も食べようとは思わないが、お金であれば何年前のものであっても以前と同じように使うことができる(インフレがない場合)。

しかし、よく考えてほしい。お金を交換機能として使っているときには貯蓄機能としては使えず、逆に貯蓄機能として使っているときには交換機能としては使えない。交換機能と貯蓄機能は、両立不可能な役割なのである。そして、景気が悪くなり誰もがお金を使わなくなると、交換機能としてのお金の流通量が極端に減り、恐慌にまで事態が悪化してしまうことも少なくない。

また、商品と比べてお金のほうが価値の貯蔵に適しているため、同じ価値を持っている人の間でも商品を持っている人とお金を持っている人の間では、お金を持っている人のほうがはるかに有利になる。たとえば500円の弁当を20個持っている弁当屋と1万円札1枚を持っている人を比べた場合、弁当屋は今日のうちにこの弁当を売りさばく必要に迫られているが、1万円札1枚を持っている人は今日だろうが明日だろうが、来週だろうが5年後だろうが、いつでも好きなときにこのお札を使ってモノを買うことができるため、弁当屋よりもはるかに有利な立場にあると言える。

シルビオ・ゲゼルはこの矛盾に気が付き、交換機能としてのみ機能するお金として減価するお金を提案した。それが具体的にどのように機能したかについては上記の資料の通りなのでここでは繰り返さないが、手元に持っておくと少しずつ価値が減るお金により途切れない貨幣流通が発生し、それにより大恐慌下でも経済復興を達成できたのである。

このブログでは、シルビオ・ゲゼルが提唱した経済政策やその関連事項について、少しずつ紹介してゆきたい。

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